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発達障害の子どもに薬を飲ませるのを嫌がる保護者に伝えていること

  
薬を子どもに飲ませたくない保護者は多いです。
でも、僕は飲ませるべきだと思っています。 
 
落ち着くことで学習を進めやすくなります。
 
大人になってから働く時も、薬を飲むことで安定した気持ちになれるのなら雇ってもらいやすいです。 
 
薬なしでそれができるのならいいですが、難しいと思います。
でも、僕には薬については専門的な知識はありません。 
 
なので、お医者さんの意見を尊重する様にしています。 
 

子どもに薬を飲ませるのを嫌がる保護者に伝えていること

ほとんどの保護者が薬を飲ませることは嫌がる

ADHDのお子さんで病院にかかっていると薬の服用がある場合があります。
ほとんどの保護者が薬を飲ませることは嫌がります。
 
ヤク中じゃないけど、正常ではないと感じてしまいます。
薬を飲まなくてもうまくいくんじゃないかって思っています。
 
 
だから、

「今こういう薬を飲んでいるんですけど、飲ませなくてもいいですかね?」

この様な質問をよくされます。
 
  
お医者さんには、学校での様子を聞いて欲しいと保護者は言われています。
なので、それは伝えています。 
 
「飲ませない日でも調子がいい時もあります。
飲まなくてもいい日もあります。」
 
そういったことを伝えます。
 
でも、そうすると飲まなくてもいい日が調子のいい日があるので、飲ませなくてもいいと考えられてしまいます。
 
 
これは自分のことを振り返ってもうよく分かる気持ちです。 
 
よくお腹が痛くなっていた時があって病院に行って薬をもらいました。 
 
でも、飲まなくてもお腹が痛くならない時もあります。
飲んでもお腹が痛くなった時もありました。 
 
薬の意味が分かりませんでした。
だから、飲まなくてもいいのかなって思いました。

薬は飲ませた方がいいと考えます

薬を飲まなくても調子のいい日があるかもしれませんが、結論としては薬は飲ませたほうがいいです。
 
飲むことによってその子は落ち着きます。 
落ち着くことによって学習ができます。
 
 
学習ができるということは、分からないことが減っていきます。
その結果、通常級に戻ることが近くなります。 
いいことづくしです。
 
保護者が目指すべきところに近づけるためにも薬を飲むことは必要です。

大人になってから仕事をする様になったら、テンションの浮き沈みがあると雇ってもらうのは難しいです。
でも、常に薬を飲むことでそれがなくなり、ちゃんと働くことができるのなら、そっちの方がいいです。

 
飲み続けたほうがいいですが、ストレートに保護者に伝えるのは難しいです。 
なので、お医者さんの意見を尊重します。そちらにお任せします。
 
 
保護者には、
 
「薬の飲み方は必ずお医者さんの指示にしたがってください。飲んでいない日は教えて下さい。」 
 
そう伝えます。 
 
 
飲んでいない日に調子が悪かったらそれも伝えます。
事実だけを伝えていきます。
 
学校の先生は、飲んだ方がいいとも飲まなくてもいいとも言えません。 
 

客観的事実を伝えるしかない

保護者は薬を飲ませたくないと言っています。
お医者さんは飲ませた方がいいと言っています。 
 
この場合、どちらの意見も表向きは尊重することはできません。 
 
なので、客観的事実を伝えることにしています。
それしかできません。 
 
 
薬を飲ませた方がいいという自分の意見を保護者にぶつけてもしょうがないです。
対立するだけですし、あちらもいい思いはしません。 
 
だから、薬を飲んでいる日と薬を飲んでいない日が分かる様にはお願いをして聞ける様にします。
それぞれどんな様子だったのかをしっかりと伝えていきます。
  
 
「薬を何で飲んだ方がいいのか?」
「薬を飲まないとどうなるのか?」
 
そういった専門的なことの説明はお医者さんにお任せします。
医師免許のない一教師がそれを伝えても説得力がありません。 
 
同じことを言っていても、伝える人によって伝わり方はまったく変わります。 
 
何でもかんでも自分でやろうとしないで、周りの力を借りることはとても大切なことです。
 
そうすることでスムーズに行くことは多いです。 
 
これからも周りの力をうまく借りて指導をつづけていきます。 
 

最後に。

特別支援学級の担任をやっていると保護者の意見と自分の意見が違うことも多いです。 

でも、そこで波風立ててはいけません。
嫌われてしまうと、指導がとてもやりにくくなります。 
 
保護者とはいい関係を築いて信頼してもらえる様にがんばります。 
 
 
だから、意見が対立したとしても自分の意見はそっと隠して、周りの力を借りて伝えることはできないかを考えます。 
 
 
自分より専門的な人から保護者も意見を聞きたいと思います。 
 
だから、自分で伝えようとするよりは、そういった専門的知識を持った人とのつながりを作ることをがんばった方がいいです。 
 
会社にはいろんな部門があります。全部をひとりではやっていません。
学校は全部を担任がやるものだっていうイメージもありますが、そうではありません。 
 
そんなことをやったらストレスで潰れます。
 
 
全部をひとりでやらなくてもいい。 
そう考えることができると楽になります。