特別支援学級の担任を辞めたいという人は多いです。
だって、そういったことを求めて小学校に入ってきていません。
普通学級で担任をやろうとしていたのに、特別支援学級になってしまうのは不本意です。
営業職を受けたのに違うところに行かされる様なものです。
だから、辞めたくなる気持ちはよく分かります。
でも、やってみることでいい面もたくさんあることにはあります。
特別支援学級の担任を辞めたい・やりたくない
特別支援学級の担任をやることは普通学級の担任をやる上でも役立つ
今の時代、普通学級にもグレーゾーンの子がたくさんいます。
特別支援学級の方が合っているんじゃないかって子もいます。
だから、特別支援学級の担任をやることは普通学級の担任をやる上でも役立ちます。
いい経験には確実になります。
1年でいいからやってみることで、教師としての総合力は確実に上がります。
すごい嫌だとしても一度やってみたら違う感想を持つかもしれません。
きっとすぐに慣れるとも思います。僕がそうでした。
特別支援学級の担任は放課後余裕がある
特別支援学級の担任は受け持つ子が少ないので、放課後は余裕があります。
例えば、丸付けとかがすぐ終わります。
子供がいる時は目が離せないので大変です。
でも、帰ったあとは時間を作れます。
これはものすごくいい点だと思います。
人によってはこういった仕事のリズムの方が向いているかもしれません。
特別支援学級の担任は成果が分かりづらい
自分がやったことが本当に合っているのかどうか？
効果があったのかどうか？
それが分からないのはつらかったです。
普通学級だったらテストの点数が上がったりします。
数字としてちゃんと知れます。
でも、特別支援学級は成長が目に見えないことが多いです。
そんな中でがんばりつづけるというのは大変です。
仕事にやりがいを求めているとしたら、普通学級の方が向いているとは思います。
仕事はお金を稼ぐためのものだと割り切ることができているのなら、適当にごまかせそうではあります。
辞めたいことは相談したほうがいい
特別支援学級の担任を辞めたいのなら、管理職の先生に相談した方がいいです。
一年はやらされるかもしれませんが、そのあとは融通を聞かせてくれると思います。
何も言わないともう1年つづけてやらされるかもしれません。
自分の意見はちゃんと伝えた方がいいです。
だから、やっぱり管理職の先生とは仲良くした方がいいですね。
どうしても性格が合わない場合もありますが、自分の待遇・環境をよくするために管理職の力は必要です。
愛想笑いでもいいので、機嫌を取る様にがんばるべきです。
最初の疲れはひどいものだと思います
特別支援学級と普通学級の担任
同じ担任ですが、まったく違ったものです。
だから、とっても疲れてしまうかもしれません。
今までやってきたことがまったく役に立たないことも多いです。
積み上げてきたものが使えません。
ゼロからやる様なものです。
もうこれは試練だと考えて挑戦だと捉えてやってみるのがいいかと思います。
今までの自分は全部捨てて取り組むべきです。
そうすれば、1年なんてあっという間です。
日々の負担は大きくなるかもしれません。
精神的にも疲れるかもしれません。
でも、そのうち慣れます。やり慣れてなくても慣れるものです。
その時を信じてがんばるしかないです。
新しい道で挑戦をすることで自分の中の可能性が広がります。
今後、普通学級にグレーゾーンの子がいたとしても今までよりも堂々と指導できます。
もしかしたら、普通学級よりも特別支援学級の方が向いているかもしれません。
人間やってみないと何が自分に合っているか分かりません。
でも、なかなか新しいことにチャレンジする機会は与えられません。
特別支援学級の担任をやるってことは、それを与えてもらえるってことです。
これってすごいことだなって思います。
新しいチャレンジのために転職したわけではありません。
もしも、向いていなくても退職をするわけでもありません。
リスクなくチャレンジできるというのはものすごく素晴らしいことです。
最後に。
特別支援学級の担任って左遷である。
実力のない先生がやるものだと言われていたりもします。
でも、まったくもってそんなことではありません。
学校の中のエースが担当となることだってあります。
それに今は普通学級の担任だとしても特別支援学級で指導できる力が必要です。
もういっそのこと、みんなが必ず担任をやる様にしてしまった方がいいんじゃないかって気もしてきます。
特別支援学級の担任を辞めたい気持ちが出てきたとしても、逃げるのではなくて立ち向かった方がいいです。
そこまでものすごく嫌なものではないなって思います。
気の持ちようで何とかなることも多いです。