特別支援学級の保護者に電話をする時に気をつけた方がいいことがあります。
普通に電話をしているだけだと信頼を失いかねません。
電話をするのは数分のことです。
たったそれだけの時間をかけるやり方をうまくすることができれば、保護者との関係が良好になります。
信頼を積み重ねていくことができます。
ここでは、僕が実践している信頼される先生になれる電話のかけ方をお伝えします。
特別支援学級(小学校)保護者への電話のかけ方・信頼を積み重ねる方法
保護者は電話にがっかりしているという事実を知ることが大事
実は、支援学級の保護者は学校からの電話にがっかりしています。
大原則、電話のほとんどがマイナスの話です。
「この子はこんなまずいことをした・喧嘩をした・物を壊した」
そんな報告の電話しかしないです。
これだと保護者の方は、学校から電話が来てもいい気分がしません。
保護者にとって嫌なことをつづけてしまうと、悪いことをしているわけではないのに、信頼が失われてしまう可能性があります。
もっと親御さんが喜ぶコミュニケーションの取り方もするべきです。
だから、電話をする時はいい話をすることも必要です。マイナスのことを伝える前にいい話をしておきます。
例えば、「今日はこんなことをがんばりました!いいことがありました!」そういったことを伝える電話をしておきます。
まずはいい報告をする電話をして、貯金を作ることが一番大事です。保護者の方は、それまで学校や幼稚園から来る電話のほとんどがマイナスのはずです。
学校から電話が来るというのはマイナスの話だってことになっています。
それが常識です。
なので、それをくつがえす、ひっくり返すことが重要です。
学校不信・教師不信の保護者の気持ちをプラスに持っていくことが必要です。
それをしておけば、マイナスの話を伝えても、信頼関係が崩れることもないし、電話を嫌がられることもありません。
保護者とのいい関係を築いていけます。
全員に電話をすることも可能
支援学級だと受け持っている子供の人数が少ないので、全員に電話をすることが可能です。
僕は、マイナスのことを告げる可能性が高い子には、毎週2回電話をしていました。
そうすることで、家族のことを気にしてくれていると思ってもらえます。
プラスの電話は、管理職には連絡しなくてもいいです。
なので、かけやすいです。
プラスの電話がたまったらマイナスの電話をします。
「お母さん今日はごめんなさい。いい話じゃないんです。」って言うと、申し訳ないですって言われることが多いです。
プラスの貯金があるので、マイナスになりません。
なので、こういった対応をしてもらうことができます。
こちらの話もちゃんと聴いてもらえます。
口を開けば注意や文句しかしてこない先輩の言うことを聞く気にはなれません。
何かを言いに来られることが嫌になります。
あまり話をしてくなくなってしまいます。
そうではなくて、よく褒めてくれたり気を使ってくれる人が、たまに注意や指摘をしてきたら、ちゃんと聞くことができます。
家庭内でも友達付き合いでも何でもそうだと思います。
ガミガミ文句ばかり言っている人は嫌なものです。
伝えるべきことはプラスのこともマイナスのこともちゃんと伝えていくことでいい人間関係を築くことができます。
保護者とのいい関係を作るためにかかる時間は数分
電話をかけるのは数分のことです。
たったそれだけのことで、いい関係を作ることができるので、実践をつづけています。
ちょっとしたことだけどやる人は少ないし、やりつづける人はもっと少ないです。
筋トレだって1日数分でもつづければ、どんどん筋肉がつくと思います。
駅でエレベーターを使うのではなくて階段を使うだけでも体を鍛えることはできます。
それもたった数分のことです。
でも、それができないのが人間です。
面倒だと思ってしまいます。
保護者への関係をよくするためにかける時間も数分です。
それをした場合としない場合の差はとても大きいです。
保護者への電話は、まずはいいことを伝えます。
そのあとにマイナスのことを伝えます。
この順序を守ることで、保護者の方といい関係を作っていくことができます。
最後に。
保護者との関係をよくするためには大きなことをしないといけないと思っていました。
でも、そうではなくて、週に数分でいいので時間を使うことです。
必殺技もあるかもしれませんが、そんなものはいりません。
面倒だと感じるかもしれませんが、コツコツとプラスの電話をするだけでいいです。
それによってもたされる大きな良い効果を知ることができたら、面倒だという想いはなくなっていきます。
騙されたと思って実践してみて欲しいなと思います。
コメント
[…] 普段の行動はとても大事です。 それを親御さんも見ています。 しかも、いろんな先生を見ているので、他の先生がやっていないことをすれば、目立ちます。 この先生はこんなにがんばってくれているということを伝えることも可能です。 策略的でもありますが、モンスターペアレントには出会いたくないので、それを予防・対策するためのことは普段からしておきたいです。 目的を果たすためにちゃんと作戦を立てて実行していけば、うまくいくことも多いです。 ただ何も考えずに授業して子供と接していても、気づいたらものすごく居心地が悪くなっているかもしれません。 毎日の教師生活をいいものにするために、何が必要かを考えて、日々少しでもいいから実践する様にしています。 そうするといろんなことがスムーズに行っています。 学校での時間もいいものになっています。 特別支援学級(小学校)保護者への電話のかけ方・信頼を積み重ねる方法 […]