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通常学級と特別支援学級の違い【両方経験してみて分かったこと】

 
こんにちは。
とらのすけです。
  
通常学級と特別支援学級とでは、どんな違いがあるのか。
どちらも経験してみて感じたことをまとめてみます。
  
 
まず、大きな違いは「クラスの児童数」です。
通常学級は、定員が40人(低学年は35人)。
特別支援学級は、定員が8人です。
  
だいぶ少ないじゃん!!と思ったあなた。
やってみるとわかります。
8人って、「多すぎ」です!!
 
 
まず、学年がバラバラです。
 
場合によっては、学年が同じでも学習進度が違うこともあります。
もちろん、その時間に教える教科がバラバラなことなんてざらにあります。
 
そして、集中力の持続にも個人差があります。
 
間違えるとキレる子がいます。
 
 
LD傾向の子には、一定の時間マンツーマンで指導する必要があります。
 
多動の子もいます。
 
僕は、スタートは3人の子どもたちだけだったのですが、スムーズになんて全然いかなかったです…(-。-;
 
慣れるのに、2か月くらいかかりましたから。
 
 
昨年度は、最終的に9人にまでなりました。(定員は8人ですが、5月以降は何人増えてもクラス増にはなりません。逆に、4月中であれば年度途中であってもクラスが2つに別れます。このルール、通常学級も同じです)
 
徐々に増えたのでなんとか慣れることができましたが、一気に増えた日にはもう倒れていたかもしれません…。
 
というわけで、クラスの定員に違いがありますが、子どもたちがいる時間帯の忙しさは、通常学級とあまり変わらないかもしれません。
 
 
2つ目の違いは、「事務処理」です。
先程「子どもたちがいる時間帯」と書きましたが、「子どもたちがいない時間帯」つまり「放課後」は、通常学級とはちょっと違います。
 
人数が少ないため、ノートやプリントのチェック、テストの丸つけなどは物理的に早く終わらせることができます。
 
通知表は、教科ごとに全て文章で評価します。
ABCなどの3段階評価の代わりに、全て文章でお伝えします。
文章の量は半端なく多いですが、日々の記録があればそれほど大変ではありません。
もちろん、時間はかかりますが…。
 
 
特別支援学級ならではの仕事もあります。
 
それは、「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」を作成すること。
 
「個別の指導計画」は、どんな目標で、どんな指導方法でその子にアプローチしていくのかを示した計画です。
 
「個別の教育支援計画」は、教育現場だけではなく医療・保健・福祉・労働等の関係機関が連携して支援していくためのカルテのようなものです。

これらの資料を一人ひとり作成します。
 
 
他にも、「各学年の教材研究」、「通常学級の担任との調整」も大切な仕事です。
 
なんと言っても、複数の学年の担任をします。
しかも、それぞれは通常学級と同じカリキュラムで学習します。
つまり、基本的には同じ教科書を使って同じことを学習します。
 
今年度、私は3学年分の教材研究をしています。
 
もちろん、大変ですので通常学級の先生方のお力を借りています。
プリントなど、作成した教材は必ずいただくようにしています。
通常学級担任時代にはほとんど活用しなかった「指導書についているワークシート」も、かなり重宝しています。
 
教材のことだけでなく、子どもの「交流」などの予定を合わせたり、「学年の取組」への参加のさせ方などを検討したり、通常学級の担任とは毎日のように打ち合わせをしています。
 
例えるなら、子どもたち一人ひとりの「秘書」って感じです。
 
僕に秘書をつけてほしい…。