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普通学級にクロに近いグレーゾーンの子がいる場合はどうするか?

 
教室に入れない。テスト用紙をびりびりにしちゃう。
頭をがんがん机にぶつけてしまう。
 
こういったクロに近いグレーの子が普通学級にいる場合があります。
年々増えていると思います。
 
対処法は絶対に知っておいた方がいいです。 
 
 
その子がそのまま普通学級にいたとしてもお互い不幸です。
 
先生は授業を中断させられますし、子どもは学ぶことができません。
 
なので、その子が支援学級に行くことができる様にする必要があります。 
 

普通学級にクロに近いグレーゾーンの子がいる場合はどうするか?

まず、支援学級を体験してもらう

クロに近いグレーの子がいる場合は、支援学級を体験させてあげます。
その子も教室にいたくないと思っているはずです。
 
無理矢理そこに居させるのはかわいそうです。 
 
 
支援学級を体験させるには、保護者の許可が必要です。
偏見を持っている親は、なかなか首を縦には振りません。
 
それだけクロに近いと、最初は拒否をされても数年後には許可が出る場合もあります。
 
なので、無理そうであっても、支援学級を体験させたほうがいいことを伝えることは大事なことです。
 
普通学級にいさせた方がいいというのは親のエゴであると思います。 
 
だって、そういったクロに近いグレーな子は周りの子から白い目で見られています。
他の保護者からもそういった目で見られてしまいます。
 
本人はつらいです。 
耐えられません。 
 
でも、どうしようもないので、ますます行動はエスカレートしていきます。
 
そうすると、また周りから白い目で見られてしまいます。 
 
悪循環でしかありません。 
 



保護者に伝えるべきこと

保護者には、このままだと中学校でも一緒になります。
今のままだと進学後もその子がいにくくなる環境になってしまいます。
 
そういった不利な点は伝えていきます。
強制的に支援学級に移動させることはできません。 
 
移動させていと直接的なことを言うことも避けています。
  
 
なので、保護者には、通常学級での様子を見てもらいます。 
座ってられないところや教室から出ていくところを見せます。 
 
想像以上であることは多いと思います。
実際に見るのと見ないのとではまったく違います。  

 
支援級の体験ができるとしたら、その時にも保護者に見てもらいます。
こちらでは落ち着いてちゃんと学んでいる場合が多いです。
 
その両方を見ると、保護者の考えが変わることも多いです。
 



デリケートな話

普通学級がいいのか?
支援学級がいいのか?  
 
これはデリケートな話です。
絶対的な答えはありませんし、学校側に決める権利はありません。
  
とにかくまずやるべきことは保護者との関係が悪くならない様に注意をすることです。
そこの信頼関係が崩れると話が進まなくなります。
  
信頼関係を崩さないためには、担任ではない人が話を進めているということを強調します。
ちゃんと伝えます。
 
こちらに詳しく書きました

面談の時には、特別支援担当の先生が入って、その先生から話をする様にします。
 
担任は知りませんという感じにしています。
客観的判断を使うことが重要です。 
 

そうやって支援学級を希望する様にさりげなく誘導していきます。
そうするとうまくいくことも多いです。 
  



 

納得できる答えを

 
支援級判定だけど普通級に通わせたいという方が質問をしていました。
https://komachi.yomiuri.co.jp/topics/id/980132/ 
 
小学生のうちは支援学級で手厚く見てもらうのがいいという回答もありました。
僕もそう思います。 
 
でも、普通学級を経験させてみないと分からないこともあります。 
 
まずはそちらでやってみるというのもありだと思います。 

そうしないと納得ができないんだったら納得できることをした方がいいです。 
 
 
ほんとう正解がないので、誰も強制はできません。 
 
先生によっても意見が異なります。
  
本を読んだりネットで調べたりして、自分の納得行く答えを出すしかないです。 
  



最後に。

普通学級にいるけど、支援学級の方が向いていると思う子がいたとしても、その考え方が絶対ではありません。 
 
保護者の考え方もあります。
 
納得できていない状態で無理矢理転籍させようとしても保護者との信頼関係が壊れてしまいます。 
 
やはり第三者の力を借りて、穏便に話を進めていく必要があります。 
 
 
正しいことを大声で叫んだとしても、そこに優しさがないと伝わりません。 
 
僕もそういう風に思うことがあります。 
 
「正しいんだけど優しくない。」って思います。 
 
だから、自分が物事を伝える時はそうならない様に気をつけています。 
 
 
何が正しいことかなんてみんな分かっています。
 
でも、それだけでは進んでいかないのが人間です。 
 
頭ごなしに否定するのではなくて聞く耳を持って相手を理解できる様にがんばっています。
そっちの方が正しいことを伝えるよりも人間関係はうまくいくと感じています。