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特別支援学級・情緒学級の基本的なスケジュール (放課後編)

 
こんにちは。
とらのすけです。
 
前回は「授業の時間」までお伝えしました。
今回は、放課後(子どもが帰った後)についてです。
  
   
優先順位が高い仕事は、当然「学校全体に関わる仕事」です。
校務分掌と言われる、学校内で分担された仕事ですね。
  
これは、支援学級の担任であるかどうかは関係なく大事な仕事なのですが、みんながやることなので省きます。
  
  
支援学級としての仕事に絞ると、僕がまずしている仕事は「引き継ぎノート」のチェックです。
  
「引き継ぎノート」とは、日中に支援員さんに子どもの様子を記録していただいているノートのことです。
 
支援員さんは、教科指導はできません。
交流に行く子がいなくて(または子どもだけで行ける場合もあります)、支援員さんにお願いすることがない時間帯もあります。
 
そうなると、本当に「見守り」しかやることがありません。
 
また、僕自身も放課後に「1日の振り返り」をしますが、忘れたり知らなかったりすることもあります。
  
そこで、「引き継ぎノート」というものを使うことにしてみました。

ここには、それぞれの子ども達がそれぞれの時間に何を学習したのか、どんな出来事があったか、僕や他の支援員さんが知っておいた方が良いことなどを記録してもらっています。

このノート、かなり重宝します。

まず、先程も書きましたが僕やその日に勤務していない支援員さんとの共通理解の場となっています。

普段なかなか情報交換をする時間が作れないため、本当にありがたいです。

僕の方から、支援員のみなさんにお願いしたいことも書いています。

子どもが、僕には言わずに支援員さんにぽろっと大事なことを言うこともあります。
そんな情報も共有できます。

毎日ノート1ページにびっしり書いてくださるので、本当に助かっています。

もちろん、自分でも記録はとっています。
引き継ぎノートを確認したら、僕目線からの記録を作成しています。

記録することで、子ども達の状態を把握することができます。
また、不適切な言動があった時に、その前後でどのようなことが起こる傾向にあるのかを知ることもできます。

何かトラブルがあった時に、自分の身を助けることにもなります。

ですので、放課後はこの仕事に結構時間をかけています。

他には、通常学級の担任との連絡調整も時間がかかります。
一人ひとり交流学級が違うので、「この先生と、この話はしたっけ?」というようなことがよくあります…。

ホント、煩雑になりがちです。
僕の机上は、メモをした付箋でいっぱいです…。

さらに注意すべきなのは、通常学級の先生方とは調整したのに、それを教務主任の先生に伝え忘れることがよくあります。

全てを伝えるわけではありませんが、これは教務主任の先生にも報告しておいた方がいいなという情報もあります。
それを忘れちゃうことも…。

本気で秘書がほしいです。

また、授業の準備ももちろんやっています。
複数学年分あるので、こちらもそこそこ時間がかかります。

その他にも、通常学級で心配なお子さんについて相談を受けることがあります。

その時には、支援の方法を検討したり、保護者にどう伝えていくかのを一緒に考えたりしています。

いまだに日本では、通常学級から特別支援学級へ転籍となると、その子を排除するようなイメージが強いようです。

でもそうではなく、その子に合った環境を用意してあげることで、その子が力を発揮できるということをお伝えできるようにしています。

以上、放課後に行っている仕事をご紹介しましたが、勤務時間内には全く終わらないのが現状です…。

もっとスピーディーに仕事を進めなければ…。

でも、もっと根本的な改革も必要だと思っています。